ハイベータ株とは
ハイベータ株とは、株式市場全体の変動に対して、より大きく値動きする株式のことです。
ベータ値とは、株式市場全体が増減したときに、個々の資産(株式やETFなど)がどれほど動くか(=感応度)を示す値です。
ベータ値が1の場合、株式市場と同じ方向に同じ程度動きます。ベータ値が2の場合、株式市場と同じ方向に2倍動きます。ベータ値が0.5の場合、株式市場と同じ方向に0.5倍動きます。
ハイベータ株は、ベータ値が1よりも大きい株式です。ハイベータ株は、市場全体が上昇するときはより大きく上昇しますが、市場全体が下落するときはより大きく下落します。
ハイベータ株の特徴とメリット・デメリット
ハイベータ株の特徴は、以下のようにまとめられます。
ボラティリティ(値動きの激しさ)が高い
成長性が高い
リスクが高い
リターンが高い
ハイベータ株のメリットは、市場全体が上昇基調にあるときに、より多くの利益を得ることができることです。
ハイベータ株のデメリットは、市場全体が下落基調に転じると、より多くの損失を被ることになることです。また、ハイベータ株は、市場の変動に敏感なので、予測が難しいこともあります。
ハイベータ株の例
ハイベータ株の例として、以下のような銘柄が挙げられます。
テスラ(TSLA):ベータ値 2.06
ネットフリックス(NFLX):ベータ値 1.20
アマゾン(AMZN):ベータ値 1.06
フェイスブック(FB):ベータ値 1.21
マイクロソフト(MSFT):ベータ値 1.02
これらの銘柄は、市場全体よりも大きく値動きすることが多く、成長性が高いことが特徴です。しかし、市場の状況によっては、大きな下落もあり得ることに注意が必要です。
ハイベータ株の投資には、自分のリスク許容度や投資目的に合わせて、慎重に銘柄選びやポートフォリオの組み立てを行うことが重要です。