ディフェンシブ株とは
ディフェンシブ株とは、経済の変動に関係なく安定した収益を上げることが期待される株式のことです。ディフェンシブ株は、景気の悪化や株式市場の下落に対しても価格が下がりにくく、配当利回りが高い傾向があります。ディフェンシブ株は、投資家にとってリスクの低い選択肢として人気があります。
ディフェンシブ株の特徴
ディフェンシブ株の特徴は以下のとおりです。
需要が安定している業種に属する
ディフェンシブ株は、食品、医薬品、電力、通信など、経済の変動に関係なく必要とされる商品やサービスを提供する業種に多く見られます。これらの業種は、景気の良し悪しにかかわらず、需要が安定しているため、収益が安定しています。
配当利回りが高い
ディフェンシブ株は、株価の上昇よりも配当の支払いに重点を置いていることが多いです。そのため、配当利回りが高く、投資家にとって安定した収入源となります。配当利回りとは、配当金を株価で割った値で、株式の利回りを表します。例えば、株価が1000円で、年間の配当金が50円の場合、配当利回りは5%になります。
ベータ係数が低い
ディフェンシブ株は、ベータ係数が低いことが多いです。ベータ係数とは、株式の値動きが市場全体の値動きにどれだけ影響されるかを表す指標です。ベータ係数が1よりも小さい場合、市場全体の値動きに比べて株式の値動きが小さいことを意味します。例えば、ベータ係数が0.5の場合、市場全体が10%上昇したときに株式は5%上昇し、市場全体が10%下落したときに株式は5%下落すると予測されます。ベータ係数が低いということは、株式のリスクが低いということです。
ディフェンシブ株のメリットとデメリット
ディフェンシブ株のメリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット
ディフェンシブ株のメリットは、安定した収益と配当、リスクの低さ、市場の下落に対する耐性などです。ディフェンシブ株は、長期的な投資に向いており、投資家にとって安心感のある選択肢となります。
デメリット
ディフェンシブ株のデメリットは、株価の上昇が限定的であること、市場の上昇に対する反応が鈍いこと、配当の減少やカットの可能性などです。ディフェンシブ株は、短期的な投資に向いておらず、投資家にとって退屈な選択肢となる場合もあります。